先週、キャリアカウンセラーの勉強会がありました。キャリアカウ ンセリング理論の洋書を読んで意見交換するという勉強会で、社会 構築主義的アプローチがテーマです。
社会構築主義というと難しいですが、社会で起こることや意味は人 々の意識や感情で作り上げられている、という視点で物事を見てみ ようという立場です。
ここ数回のテーマは、キャリアカウンセリングにおける「ナラティ ブ」(語り)の重要性ということでした。
これまでのキャリアカウンセリングは、どちらかというと直線的で 、「こうなるためには、こうしないといけない」という論理を積み 上げていくアプローチでした。
これは、最初のキャリアカウンセリング理論ができた時代が、まだ 近代的産業構造を前提としていたためで、チャップリンのモダン・ タイムズのように工業モデルが主流だったことも影響しているよう です。ホランドの理論の、心理テストによる個人特性の把握と職業 のマッチング、という考えもこうした時代に作られています。
しかし、その後、ハプニング理論(人生何が起こるかわかならい) というようなものがでてきたことからもわかるように、先の見えな い時代におけるキャリアカウンセリング理論が求められるようにな りました。
そこで、これまでのような「大きな物語」が期待できない中で、小 さな集団や個人が依拠できるようなストーリーづくりが求められま す。こうした流れの中で、「ナラティブ」(語り)が着目されまし た。
ごく簡単に言えば、個人の経験として散逸している「事実」を意味 のあるつながりとしてまとめること、その過程で細かな「感情」の 機微に目を向けることが重要とされます。
具体的には、
・「あなたの生き方のあらすじ(プロット)はどのようなものでし たか?」
・「家族や親しい人から渡された台本(スクリプト)はどのような ものですか?」
・「あなたの人生の次の章はどのようなタイトルになりますか?」
などの質問が挙げられていました。
実際に参加者同士でこうした質問をしてみますと、質問に「ストー リー」を喚起するような単語があるせいか、自分の経験を関連づけ るよう意識が働くことが実感できました。
体験後、どのような場面で生かせるかを話し合いました。
難しいけど、できたら良いね、と話し合ったのが毎年の人事考課の 面談の場面ということでした。
「もし、この一年の活動にタイトルをつけるとしたらどうなる?」 という質問で始まる面談をする会社って面白いですよね。
私たちのように学校に関わる関係から言えば、担任と生徒の面談の 場面で使うと面白い効果があると思います。中学生ではまだ難しい かもしれませんが、高校生に対してこんな質問を投げかけてみては いかがですか。
「君が、ある演劇の舞台に立っていると考えてごらん。そして、今 、第二幕のカーテンが開いたんだ。君は、どのような役割を演じて いるかな?その劇はどのようなタイトルなんだろう?」
いつもと違う質問をすることで、きっと生徒の別の顔も見えると思 いますよ。
社会構築主義というと難しいですが、社会で起こることや意味は人
ここ数回のテーマは、キャリアカウンセリングにおける「ナラティ
これまでのキャリアカウンセリングは、どちらかというと直線的で
これは、最初のキャリアカウンセリング理論ができた時代が、まだ
しかし、その後、ハプニング理論(人生何が起こるかわかならい)
そこで、これまでのような「大きな物語」が期待できない中で、小
ごく簡単に言えば、個人の経験として散逸している「事実」を意味
具体的には、
・「あなたの生き方のあらすじ(プロット)はどのようなものでし
・「家族や親しい人から渡された台本(スクリプト)はどのような
・「あなたの人生の次の章はどのようなタイトルになりますか?」
などの質問が挙げられていました。
実際に参加者同士でこうした質問をしてみますと、質問に「ストー
体験後、どのような場面で生かせるかを話し合いました。
難しいけど、できたら良いね、と話し合ったのが毎年の人事考課の
「もし、この一年の活動にタイトルをつけるとしたらどうなる?」
私たちのように学校に関わる関係から言えば、担任と生徒の面談の
「君が、ある演劇の舞台に立っていると考えてごらん。そして、今
いつもと違う質問をすることで、きっと生徒の別の顔も見えると思
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